JW2世のみなさんへ

JW2世だった私がJW2世のみなさんに伝えたいこと

JW2世の皆さんへ

ここへたどり着いたJW(エホバの証人)2世の皆さんへ

 

皆さんはおそらく、検索サイトを通してこのサイトへたどり着いたのでしょう。しかし、このサイトにたどり着いたということは、きっと皆さんは今、なにか悩みを抱えていらっしゃるのだと思います。

 

まずは皆さんに伝えるべきことがあります。このサイトでは、皆さんが組織を離れるべき、あるいは留まるべきといった話や、皆さんが信じてきたことが正しい、あるいは正しくないといったようなお話は一切しません。私の知る限り、現在も協会はインターネット上の背教的な情報を注意深く避けるように求めていると思いますが、このサイトではそのような情報は一切提供していません。ですので、どうぞ気楽にこのサイトの情報をご覧ください。でも、その前に私自身のことを少しお話しすべきですね。

 

私はいわゆる「2世」として育ちました、母が熱心なJWで、父は浄土真宗でした。私が生まれた時に研究生だった母は、私が幼い時にバプテスマを受け、私を集会に連れて行くようになりました。私自身は高校生の時にバプテスマを受け、夏休みには補助開拓に励み、大学生時代に(当時、高等教育を受けるJWはとても稀でしたが)正規開拓者となり、社会人になった後に奉仕の僕に任命されました。典型的な2世のキャリアですね(笑) しかしその後、色々と思うところがあり組織を離れることになりました。私が離れた理由について皆さんにお話しするつもりは一切ありません。それをしてしまうと、先ほど皆さんに約束した、「組織を離れるべき、あるいは留まるべきといった話はしない」という約束が守れなくなるからです。組織を離るという決断をした私の考えを書いてしまうと、どうしてもネガティブな情報になってしまうからです。いずれにせよ、私は組織を離れる道を選びました。 そしてその後、10年余りの月日が流れて今日に至っています。

 

さて、今の私のついても少しお話ししましょう。そして、私がなぜこのブログを開設したかについても少しだけお話しします。私は当時のJW2世としては珍しく高等教育を受け、大企業に就職したので、現役のJWの時にもとても給料の良い仕事に就くことができていました。しかし、JWの活動に費やしてきた熱意と時間をすべて仕事に振り向けるようになった現在、当時とは比べものにならないほど社会的な成功を手にしました。今、私は当時の4倍のお給料を頂いています。「世の人たち」からも羨まれるような、いわゆる「エリート」と呼ばれるような立場にいます。しかし、正直に告白すると、自分が「恵まれている」とか「幸せだ」という気持ちには全くなれません。それは、自分自身の若いころの経験のせいです。ただし、はっきりと皆さんに伝えたいのは、それは私が若い時をJWとして生きてきたからでは決してなく、自分自身の考え方の問題でそうなったのです。私が現役のJWだったころに仲の良かった友人たち(今の私には、彼らを兄弟姉妹と呼ぶ資格はありません)の仲の幾人かは、今もJWとしてとても幸せに生きていると間接的に聞いています。ですから、 JW2世だから不幸になるなどということは絶対にありません。しかし、私のように間違った考え方をもってしまった2世は、その後、組織に留まるにせよ、離れるにせよ、とても不幸になってしまうのではないかと思います。

 

私がこのブログを開設した理由はまさにそこにあります。私は皆さんに私と同じような気持ちにはなって欲しくないと思っています。皆さんが組織に留まるのか、あるいはそこを離れるのかは、皆さん自身が決めることです。しかし、私は皆さんが子供のころからどれほどの犠牲を払ってきたかを知っています。その大変さも知っています。そして、皆さんの払ってきた努力はとても素晴らしいものだと思っています。ですから、皆さんの先輩の2世として、皆さんには是非、後悔のない生き方をして欲しいと考えています。たとえ皆さんがどんな道を選ぶとしても。私の経験が、みなさんの将来の幸せに少しでも役立てば幸いです。

 

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最後にここにたどり着いた長老の皆さん、あるいはベテルの皆さんがいらっしゃればお伝えします。私は組織の若者に対して何かネガティブな情報を提供するつもりは一切ありません。しかし同時に、私自身は組織に戻るつもりは一切ありません。ですから、私に直接であれ間接的にであれコンタクトを試みるのはお控えください。私がここに書く情報が皆さんにとっても有益なものとなり、皆さんが組織の若者、特に2世の若者をよりよく理解し、彼らをより幸せにする助けとなれば幸いです。